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声量上げたきゃ大声出すな!!

こんにちは!


みなさん、声量を上げる為にこんなこと言われたことありませんか??


「お腹から声出しなさい!!」


.........どうやって??www



はい、いにしえから体育の先生がよく言っておりましたが、ボイストレーナーでも指導に行き詰まるとこのセリフ未だに出てきます💧



みなさん思い返してみてください。



遠足で行った山で山頂から「ヤッホオオオオオオ!!!!.......あれ....お腹から大声出したつもりなのに意外と出てない....」心当たりありませんか?



そうなんです。お腹から声を出すというのは、確かに声量アップに関係はありますが「お腹から声出せば声量が上がる!」では無いのです。



紐解いていきましょう。



〜声量を上げる為に必要なこと〜


まずは結論から。

声量を上げる為には咽頭腔・口腔・鼻腔の三つの共鳴啌をしっかり響かせる事が最も重要です。



咽頭腔は喉・口腔は口の中・鼻腔は鼻の奥、眉間の奥らへんだと思ってください。



そして共鳴啌を確保する為には上半身の筋肉がこの三つに干渉する事を出来るだけ避けなければなりません。

そこで、横隔膜の上下運動、つまり腹式呼吸にするわけです。



〜声量上げる為に必要なマインド〜


みなさんエレキギターとアコースティックギターを思い出して下さい。


アンプに繋がなければエレキギターってどんなに頑張って弾いてもめっちゃ音小さいですよね?

ところがアコースティックギターはアンプに繋がなくてもかなりいい音が出ます。



なぜ??????



それは、アコースティックギターにはボディーに空間があるからです。


ギターかじった事がある人は「イヤイヤそもそも弦の太さ違うでしょ!」という人がいるかもしれませんが、そういう人は一度エレキの弦をアコギに巻いてみて下さい。多少小さくはなりますがちゃんと鳴ります笑


アコギのボディー=共鳴啌

アコギのサウンドホール=

アコギの弦=声帯


こんなふうに考えて下さい。



〜間違った声量アップ〜


またギターの例え話です。アンプを通していないエレキギター、つまり共鳴していないギターで音を大きく鳴らす為にはなにをしますか?


ピックを使ってめちゃめちゃジャカジャカしますよね。


でもこれ、やり続けると当然のことですが弦切れますよね....



同じことが我々の体にも起きます。



エレキの弦=声帯

ピッキング=発声


こんな風に考えて下さい。


ここでいう弦が切れるということは=声帯が怪我をする、例えば出血、浮腫、最悪の場合結節やポリープなどの原因を作る事になります。


つまり、声量UP=大声を出すでは無いことを覚えておいて下さい。



〜声量UPの為のトレーニング〜


ここまでのお話で、声量を上げる為には大きな声を出す練習ではなく、三つの共鳴啌、咽頭腔・口腔・鼻腔を如何に鳴らすかが重要であるかがお分かりいただけたと思います。


🎵咽頭腔

喉仏を下げてることで広くなります。

ただし、バリトンボイスを出すわけでは無いので、目安としては自分が普段喋っている時と喉仏の位置が同じになる様に発声する事を心がけましょう。


🎵口腔

一見口を開く事かと思いますが、重要なのは「口の中」を大きくすることです。

その為にはベロ、特に舌根に力が入りすぎない様に発生する事を意識して下さい。

その上で、口の開き方が縦の楕円形になる様にし、上の前歯が少しだけ見える様に開く様に意識して発声する事を心がけましょう。


🎵鼻腔

鼻腔共鳴は高音を出す時に非常に重要な役割を担います。高音が篭ってしまう方はここを真っ先に疑ってください。

鼻腔の共鳴を司っているのは軟口蓋と言って、喉ちんこの少し後ろっかわらへんだと思ってください。

これを上に向かって持ち上げることで鼻腔が共鳴します。


どうやって!?


はい。それでは...目を思いっきり開けて下さい!!


・・まだまだ!!


・・もっと!!


・・はい!喉の奥が少し張ってる感覚わかりますか??


わからない!!?


じゃもっと目を開いて!!


眉毛でまぶたを吊り上げるように!!!


はい!わかりましたか!?


これが鼻腔が開いている状態です!!


この状態で発声してみて下さい!!


🎵その他

この三つの共鳴啌は腹式に落ちていなくても響かせる事は可能です。ただし、姿勢が前屈みになっていたり、猫背になっていたりすると鳴りません。

したがって、動画にも上げている姿勢をしっかりとキープして練習するようにして下さい。


この時にとても大事なのは、大声を張り上げて練習するのはやめましょう。


小さすぎてももちろんダメですが、目安としては、普段喋ってる声の30%増しくらいまでにとどめて置いてください。



〜まとめ〜

今回は声量アップについて触れました!!

これは間違って覚えている人が非常に多いので、大声を出すでは無く、大きく響かせると言うことを意識して、普段の練習に取り入れるようにしてみて下さい!!