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声帯結節のリスクについて

遅ばせながら、明けましておめでとうございます!
今年こそコロナから脱して良い年にしたいですね!!

さて、結節について結構勘違いしてる人が多い様なので今回書かせていただきます。

まず結論から言います。


★★仕事や趣味で声を使う方は結節のリスクは必ずあります。

★★そして既に結節で悩んでいる方へ、それはあなたの発声法が悪かったからそうなったのではありません。決して自分を責めないで下さい。

もちろん、発声法でそのリスクを軽減する事は可能です。ただ、我々表現者はリスクを冒してでもそれをしなければならないシーンが幾度となくあります。

我々トレーナーも、そのリスクを限りなく軽減する様、悪いところは直せても「0」にする事はできません。

紐解いていきましょう。





ーそもそも結節とは?ー

簡単に言うと結節は声帯にできるペンダコの様なものです。
これによって声門がピッタリと合わさらなくなる為、上手く声が出せなくなります。




ーどうして結節になる?ー

声帯の振動が声帯靭帯→声帯襞に広がることによって「音」になります。これが「声」です。
声帯靭帯は基本的に粘膜で覆われていますが、乾燥や体調などによってこれが薄くなったりすることがあります。
声帯結節は、振動している際に起こる声帯の摩擦により出来ると考えられています。




ー結節を防ぐためには?ー

●まず過度な練習を控える。
特に乾燥した室内や、反響が少ない屋外での練習などは注意が必要です。

●練習中の水分補給をこまめに行う事。
1コーラス(1番)歌ったら一口水を飲むくらいのつもりでいて下さい。

●大声を出さない。
大声を出さなくても共鳴を強くする事で声量は上がります。詳しくは「声量あげたきゃ大声出すな!」のブログを読んで下さい。

●ウィスパーボイスやファルセットを多用しない。
上記はいずれも性質上声帯を開いて息を漏らすので、声帯の乾燥を招きやすくなります。
ファルセットで練習していると輪状甲状筋はリラックス状態なので楽に出せていると感じますが、長時間連続して行うと声帯は乾燥します。

●きちんとしたプロの指導を受ける。
結節のリスクを正しく理解しているトレーナーの指導に基づいた練習を行って下さい。
自己流でやっていることが思わぬリスクを背負っている事があります。




ーそれでも結節になってしまったら?ー

まず結節は職業病です。アナウンサー、役者、ボーカルなど、誰でもなりうる病です。
発声法や練習環境などでリスクを減らせる事はできても、「絶対にならない」ではありません。
もしなってしまったとしてもそれはあなたが全て悪いわけではありません。決して自分を責めず、信頼できる医師に相談し、上手に自分の声と付き合い方を変化させてあげてください。

結節の治療法は主に二つあります。

●保存療法
要するに声を出さない事です。ステロイド吸入を併用することが多いです。

●手術
結節そのものを除去します。

ただどちらも、良いことばかりではないので、「信頼できる医師」に自分の職業やライフスタイルなどを伝えた上で相談して下さい。
医師によっては、「とりあえず声が出せればいいでしょ?」くらいの認識しか無い方も居ますし、「歌もうやめて下さい」なんて事を平気で言ってくる医師もいます。
声に関して理解ある医師・病院に相談する事が非常に大事です。





ー最後にー

結節は職業病です。どれだけ対策をしても全ての方がリスクを背負っています。
もしなったとしても決して自分を責めたり卑屈になってはいけません。付き合い方を変えれば良いのです。

正しく理解する事が何よりも大事です。

もし悩んでいる方が居ましたら、遠慮なく問い合わせフォームからメッセージ下さいね^_^